子のイラストバックナンバー

2018.10.19

あなたは子育てが楽しい?
それとも辛い?


 あなたは子育てを楽しむほうですか?それとも辛く感じるほうですか?今回は、子育てを通じた他者との付き合いの状態と、おかあさんが子育てをどのように感じているかの関連性について調査した資料をご紹介してみようと思います。また、小学校1~3年生をもつおかあさんがたが、どのような子育て上の悩みをもっておられるのかに関する調査資料と合わせてご紹介してみようと思います。

 では、早速資料をご覧いただきましょう。この資料は、平成15年にUFJ 研究所が未就学児をもつ保護者(2000世帯、父母各2000名)を対象に調査した結果をまとめたものです。

 これを見ると、子育てを通じた付き合いについて、「より親密な付き合いがある」と回答したおかあさんの71.3パーセントが子育てを「いつも楽しい」と感じておられるようです。いっぽう、子育てを通じた付き合いが「ない」と回答したおかあさんの場合、「いつも楽しい」と感じておられるかたは53.6パーセントとなっています。また、「通常の付き合いがある」と回答したおかあさんは、59.3パーセントで、「より親密な付き合いがある」と回答したおかあさんと、「付き合いがない」と回答したおかあさんの中間ぐらいの割合を示していました。

 このことから伺えるのは、他のおかあさんと子育てについて親密な付き合いをしているおかあさんほど、相対的に子育てを楽しいと感じており、おかあさん同士の付き合いが少ないおかあさんほど子育てを楽しいと感じる人が少ないということです。やはり、同じ悩みを共有して忌憚なく話し合ったり悩みを打ち明け合ったりできる仲間がいたほうが、子育ての精神的な負担が軽減されるということなのでし ょう。ただし、こういうことにはおかあさん個々に方針や考えがおありだと思います。また、「子育てで悩みを語り合える親密な付き合いが不可欠だ」と言えるほど数値的な違いはありません。

 さて、次はおかあさんがたの子育てに関する悩みとはどういうものかについて、子どもの年齢層ごとに調査した結果をご紹介してみようと思います。この調査は、平成 16年に厚生労働省によって実施されたものです

子育てに関する不安や悩みの種類
不安や悩みの種類 小1~3 小4~6 中学生
子どものしつけに関すること ①58.8 ②53.0 ②46.4
子どもの健康に関すること ④29.7 ④32.7 ④27.6
子どもの勉強や進学に関すること ②57.1 ①61.4 ①74.5
子どもの就職に関すること 11.7 15.2 25.1
子どもの性格や癖に関すること ③51.1 ②38.3 ③32.8
子どもの暴力や非行に関すること 5.9 6.5 5.9
子どものいじめに関すること 16.6 14.3 9.6
子どもの友人に関すること ⑤24.4 ⑤22.2 17.2
子どもの性に関すること 7.5 8.9 10.9
学校に行くのをいやがること 4.9 6.3 7.3
子どもの育て方について、自信がもてないこと 22.7 20.3 21.3
子どものことに関して家族が協力してくれないこと 9.8 8.4 6.7
家の近所の環境がよくないこと 6.1 7.0 5.9
その他 0.5 0.5 0.4
特に不安や悩みはない 14.5 16.4 14.4
※厚生労働省 平成16年度 全国家庭児童調査による。 ※①~⑤は回答の多かったものを順に数字で表したもの。

 玉井式にご縁のある1~3年生をもつおかあさんがたについて見てみましょう。いちばん多かったのは、「子どものしつけに関すること」で、58.8パーセントのおかあさんが該当しています。これは、まだしつけ途上の年齢期ですから当然と言えば当然かもしれません。ただし、小学校高学年、中学生をもつおかあさんがたについても二番目に多く、子どもにしっかりとした行動規範が身につくまでの苦労は、子どもの年齢が上がっても当分なくなるわけではないということが伺えますね。

 
 

 二番目に多いのは、「子どもの勉学や進学に関すること」でした。子どもをもつ親の多くは、早くから子どもの将来のことを見通し、いろいろと思いを巡らせているのでしょう。玉井式にお子さんを通わせておられるのも、親がわが子の将来までを見通し、今何をさせたらよいかいろいろと検討された結果だと思います。少子化が進む昨今は、よりそうした傾向が強くなっているように思います。当然ながら、子どもの年齢が上がるにつれ、より心配や悩みは強くなっていることがこの資料から伺えますね。

 三番目に多いのは、「子どもの性格や癖に関すること」でした。これもしつけや勉強・進学面などとともに、多くのおかあさんが不安や悩みを抱えておられるようです。親はわが子に協調性や社会性を身につけてほしいと願っていますから、他者とうまくやっていける人間に成長していけるかどうかという観点から、性格や癖などでマイナスになりそうだと思われる点を気にし、心配されているのであろうと思います。

 みなさんの不安や悩みはどうでしょう。この調査結果と符合しているでしょうか。先ほどの資料にあったように、不安や悩みを打ち明けられる仲間や友人をもっているかたは「自分だけではないのだ」と励まされる点で精神的には楽になれるでしょう。夫婦で話し合う、気分転換になる趣味をもつ、子育てに関する本を読んでみるなど、みなさんそれぞれに対処の方法をもっておられるかもしれませんね。

 最後に。子育てについて不安や悩みをもたない親なんていません。ですから、上記のような不安や悩みは親にはつきものなんだとわきまえ、必要以上に考え込まないことです。目の前にいるわが子を丸ごと受け入れ、より善い成長に向けて親として精一杯のことをしてやればよいのではないでしょうか。

H.S